実家は百姓でした。それから、海仕事もしていました。アワビを獲ったり、ウニを獲ったり、あとは、歌津の海藻を一生懸命採ったんだっけねぇ。おらいの(うちの)お袋は、歌津の中でも海藻をたくさん、採ったほうだ。みんながカゴ1つぐれえと採る時は、2つぐれえ獲ったもんです。自慢でねえけど、それ位だから、腕では他の誰にも負げねんだ。「磯の博士」だ。
私は、お袋に「こういうふうにやるんだ」と教えられたんだね。「海藻を採るのに良い所はここだから、ここで獲れ」って、教えられたの。それが、やっぱり、勉強になったんでねえの。ちゃんと獲らねえど、お袋に怒られたから。海藻を採る時は、ざるのようなものを持って行ってね、それが一杯になると、それを袋に入れて持って帰るんです。
「謡い舞う、神々の見守る浜で」佐藤良美さん
[宮城県本吉郡南三陸町志津川]昭和2(1927)年生まれ
投稿日:2012.01.01
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