海に船で行くのも一人で行かなければならなかったから、アワビを獲るときでも、波がザブンと来ると船が勝手に動いて岩にぶつかることもあったんだ。ふつうは「こんな所、もう来るもんか」となるけど、船を修理するのだってお金がたくさんかかるから、漁に出ないわけには行かない。「だったら私が行こうか」ということになって、毎日父親の船に一緒に乗って行ったの。アワビ獲りでも、カゼ(ウニ)獲りでも、トモ(船尾)の操作というのは大変なんだけど、そこを私がやったの。
「いつも明るく朗らかに!」佐藤はぎのさん[宮城県南三陸町志津川]昭和2(1927)年生まれ
投稿日:2012.01.01
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