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高校を卒業して、青年団活動に打ち込み、地域の活動を一生懸命行なっていましたが、そんな中、昭和43年(1968年)、26歳の時、地域での活動が認められて、総理府派遣で海外に行けることになりました。背景には、明治百年記念で、開国以来の国際化を推進するため、もっと外国と交流しよう、青少年をもっと海外に派遣しようという流れがありました。
この派遣前には試験があって、一次試験は世界史があってその準備が大変だったのですが、さらに二次試験は英語の面接がありました。語学力が試されるわけです。そこで、中学時代の英語の勉強が役に立ったんです。英単語を覚えているということが強かったですね。真面目な文法などよりも単語を知っているおかげで、相手が何を言っているかがニュアンスとしてわかったのです。しかし、現在うちの子供は国語の先生をしていて、たまに外国人がうちに来たりするんですが、「お父さんの英語は、ぜんぜん相手に通じてないよ」って言われますね(笑)。
そのようにして私は、第1回「青年の船」に乗ったのです。県から数人選抜されて団体推薦の人などと合わせ、総勢300人が乗り込んだのです。船は、東南アジア8カ国(タイ、マレーシア、シンガポール、スリランカ、台湾、インド、フィリピン、沖縄)を巡るというものでした。船の中では、大学の教授なども同行しており、青年たちはその講義を受けて勉強しながら各地を回り、各国の青年との親善交流に努めました。
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