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お祭りの時に、小泉の川の方でサケ漁の祈祷をやっていたのを覚えていますね。小学校の低学年くらいの頃でしょうか。サケ漁は昔から小泉地方でやってたんですね。
それで祖父が、朝、サケを獲る漁師が寝泊まりしてた川沿いに行って、「今日も大漁になるように」と祈祷するわけです。孫である私の役目は、小さい太鼓を背負って「さあ、行く行く行く」って祖父と一緒に行って、ご祈祷の間はいて、太鼓を背負って、サケを1本もらって家に戻るんです。祖父は、帰らないで、そこでお酒を飲んだり、ごちそうになります。
私は身体が小さかったから、家まで持ってくるのが重くて大変だったんですよ。祖父が帰ってくると「あ、今朝な、ごくろうさん」って、お小遣いをもらいました。そんな祖父の思い出が、ありますね。
この八幡神社の宮司は私で17代目。それを書き残した文献も全部流して手元にはありません。どこかにあるはずだと思って宮城県神社庁に連絡して、もし文献があったらば欲しいとお願いはしているのですが。記憶にあっても、文献が全部ない、それが一番残念ですね。小泉小学校の子どもたちが、年に一度の「郷土探検」で、担任に引率されてこの八幡神社に来るのですが、そのときに神社の由来なんかをわかりやすく説明するんです。
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