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この地方はね、お昼御飯はこれ、とか決まったものはないけれど、割りと米がおいしいから、おかずはあんまり付けないで、漬物だけとか、昼はだいたいそういう感じだね。
あと、「はっと」ってね。東京で言う、スイトンみたいなもので、練った粉をうすく広げたようなのがあります。具は、汁ものならなんでもいいんです。味噌汁・・・醤油でもいいし、あずきなんかお汁粉みたいにしてもいい。
一説では、昔は、米は全部年貢でとられてしまって、残った小麦を使って、はっとを練って作ったところ、それが美味しいもんだから、米を百姓がつくらなくなるからまずいって、御法度になった、だから「はっと」。そういう説もありますね。最近なんかではカレーを薄く、緩くして、それに入れて、麺でないカレーうどんみたいな、団子汁みたいな風にするところもあります。
主食のごはんがあってはっとがある。でもご飯より好きな人はそればっかり食べるようです。年中通して朝昼晩問わずここら辺で食べられていますね。いっぱい人が集まってなんかやる場合にもはっとがあれば、ハラの足しにもなるし。1年中。私はあんまりはっと自体は好んでまで食べないんですが。
子どものころ食べた、お母さんの料理はなんでも美味しかったですね。一番好きなのは煮ものです。
小さい頃の食べ物って、大してどこでも変わらない、同じようなものじゃないでしょうか。豊かな生活ではないものね。魚なんかは海が近いから、ありましたね。
志津川の郷土料理ですか? そうねぇ、鱒淵だったら「はっと汁」、いわゆる「すいとん」を作ったけど、そう言われると、なにあるんだろ(笑)?
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