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やっぱりいつ何が起きるかわかんないから、少しは水とか、食べ物なんかも買いおきしといた方がいいですよね、そう思いますよ。やっぱりお米でもなんでも、「今日食べ終わった、明日買いに行って来る」ではだめですよね。食べ物なんかでも余裕持ってと思いましたよ。
うちのお姑さんは、「ご飯てのはな、キツキツ炊くんじゃないんだぞ、少し余計炊くもんだ」ばり言いました。それは2回も津波にあったからでねえかなって今思うんだけど。ご飯はきちっとたいて食べ終わって炊くもんでねえ、少しずつ多めに炊くもんだって、こう教わりました。今みたいに冷やご飯もチーンってやればすぐ温っかくなるもんでもねえしね。朝冷たいご飯、食べられないよね。だから一杯炊きたくなかったんだけど(笑)。
味噌でも醤油でも少しは余裕持ってないと寂しいんですよ。仮設に行ったって避難したって、そういう目に合えば、誰がそういうのを料理して持ってくるだっていうんですよね。だからみんな駆け足で買いにいったんじゃないですかね。1日も2日も何も食べない人、あったんでないかね。たぶん。命を繋ぐには自分が確保しないといけない。食べねば結局は人のためには働けない。なにかに自分の身を守ることを優先にしないと、助ける人がいなくなってしまうものね。ほんとに。
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