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父親はワカメのほうでも腕が良くて、6〜7人の人を頼んで、浜いっぱいに採ったワカメを干したもんだったよ。その頃は塩蔵ワカメなんてないから、全部干すの。次にそれを、長屋に重ねて置くんだけど、ワカメの出荷は、今のようにナイロン袋に入れるのでなく、昔の「むしろ」に縦にきれいに置いて、その上を足で踏んで平らにするの。
父親は腕が良くて、何十kgと収穫して売れたから、1年分のワカメの売り上げで、自宅用の畑3段5畝を買うことができたんだよ。
ワカメ漁の1年(塩蔵ワカメ)
時期 | 作業 | 内容 |
1月〜5月 | メカブ削ぎ | 芯の周りのメカブを器具で取る。 |
1月〜5月 | 芯抜き | 芯と葉の部分を手作業で切り離す。 |
1月〜5月 | ワカメ刈り | 獲ったワカメをボイルし、塩をまぶす。 |
5月 | 片付け | 海中のロープを船上から手で引き上げる |
7月〜8月 | ロープ掃除 | ロープについた汚れを取り除き、整頓する。 |
10月 | 土俵作り | 養殖棚を固定するために使用。袋に砂利を詰める。 |
11月 | 種はさみ | ロープを結び、ワカメの種をそのロープに挟む。 |
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