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その頃はみんな中学を卒業すると海へ行きました。収入がいいから、海へ出る。高校へは行かないんです。進学するのは、1人か2人でした。小学校4年生から海へ行って、ワカメを採ったりしているから、中学校終わって半年くらいしたら、もう海に行きます。4年生から海に行くってことは、もう中学校を終わるころには船酔いしない。だから、今とは全然違うんですね。
中学を卒業して私も海へ行きましたが、すぐには潜りませんでした。志津川に潜水で漁をしている人がいると聞いて興味を持って、そこで手伝いをしたこともあります。私が潜るのではなく、機械があってね、私は船でその機械から潜水して漁をする人に空気を送る役です(潜水器操業)。
17〜18歳頃に、漁協の参事さんと知り合いになりました。その彼が、「今度宮城県で、潜水の資格試験やるそうだ」って情報をくれたんです(注・職業として潜水器具を使用するには厚生労働省の国家資格「潜水士免許」が必要)。それで、行って、受けて、合格はしたんだけれど、免許の交付は20歳以上だって言われて、1年待って再受験して免許証をもらいました。
潜水士の免許を持っていないと、会社へ入っても保険が適用されなかったので、取っておいて良かったと思います。
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