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家を建ててからは、順調に忙しい生活が始まりました。本当に苦しくても、旦那は朝早く起きて海へ行ってワカメを拾って、ワカメを拾ってくると、3万、5万、7万円って日銭になったの。この人は川も好きだから、夜、川に網を張って川魚も獲りました。ウグイとかいろいろ。そういうのを売ったり、売らなくても床屋さんのお客さんにあげると喜ばれて、そのお客さんが次に来る時にいろいろな物を持ってきてくれたりしました。
そうやって一生懸命頑張って、その家を建てて何年目だろう? 手狭になったので、廊下を足して広間を建て増ししました。下を物置にして、上に部屋をとって子どもたちの部屋にしました。
「埴生の宿 Home, Sweet Home」幸田理子さん(仮名)
[宮城県気仙沼市本吉町]昭和12(1937)年生まれ
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