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私は、青色申告会の会長をしてるんですよ。一時は、県の理事もやっていました。もう20年ぐらいになりますか、退職して2、3年経ってから就任しました。それと同時に商工会の監査役もやったりしました。
だいたい75過ぎてまで、青色申告会の会長など辞めて、若手に譲ろうと思ったんですが、ここだけは跡を継ぐ人がいなくて、困ってんですよ。だけど、そのうち今度は会員が減って5~6人しか残らなかったから、自然解散だなあって思ってるんです。もともとは60人も70人もいたんだけども、青色申告会の会員っていうのは、法人とは違って個人の人でないとなれない。だから、店の規模が小さい人たちだったんです。それがもう皆、津波で流されてしまいました。その中で合併前の名残で「志津川会」っていうのがあるんです。復興市にも数人会員がいます。
青色申告会は税務署と関係があるので、年に4~5回税務署から召集がかけられるんです。自分ではとうの昔に辞めたつもりでも、跡継ぐ人がいなくていまだに自分に声がかかるんで、困っています。気仙沼みたいに、選挙でなんとかならないかと思うんですよ。こういうのは、皆でやんなくては駄目ですね。
その他、文化関係では、志津川町の将棋クラブの会長もして、えらい損な気がしましたが、歌津町との合併を機に辞めました。
「風の中、土に悠々と立つ──銀行マンの見た登米・志津川」須藤衛作さん(仮名)
[宮城県本吉郡南三陸町志津川]昭和7(1932)年生まれ
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