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大工の一家に生まれたので、親としては後を継いでほしいという気持ちはあったかもしれませんが、直接そういう教育はありませんでしたね。中学校を出て、建築関係の専門学校に行ったんです。古川の高等技術専門学校建築科というところです。3年間ありましたが、そこは1年でマスターしたもんで、勝手に飛び級しまして(笑)。1年通えば十分でしたね。
それでそこを辞めて、志津川の知り合いの大工さんに「登米に自分の弟子がいるから、その人に付いて修行したらどうか」と紹介され、登米の大工さんに「見習い」に入ったんです。「徒弟制度」って今でもありますが、まるっきり他人の家に弟子入りして4年間修行させてもらうんですよ。職人の世界では、一度は地元や親から離れて修行する、つまり、まずは他人様の家に住み込んで、そこでご飯を頂いて、技術を身につけるのが基本なんですよ。何の世界でも同じでしょうけれどね。
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