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ここは化石の街で、「歌津魚竜化石」というのが出たところなんです。それを発見したグループを率いていたのが村田先生と言って、発掘当時、仙台の東北大助手でしたが、最後には助手から一躍、九州大学の教授になられました。私は一緒に発掘について行ったんです。何度もお世話になりました。しばらく発掘に関わっていて、先生が家の隣の旅館に泊まっていたので、いろいろお話聴いたりしました。
ある時、駅を作っていたら、骨が出てきた。歌津の公民館長は「これは恐竜の化石だ」といいながら、袋に入れて持ってきたので、みんなで「これは何の骨だ?」教育課長が「カモシカの骨だ」、私は「道産子だ」と言い合って、とうとうわからず、東北大学に持って行って村田先生に鑑定を頼んだんです。そしたら、半年ぐらいたって、鑑定結果が出ました。その結果が「農耕馬」っでした。教育課長が「全員当たんなかったぞ」って手紙を寄こしたけれど、「待てよ、農耕馬と道産子って同じはずでねえのかな」って、私は今でも思ってますよ(笑)。
化石の調査は続いているかって?また別の場所でも新しく化石を見つけて、削って、中学校の隣の資料館にも何度か持って来たものです。それを「魚竜館」というものを海のそばに作って展示したい、というので、展示してありました。
ほかにも、皿貝化石と言って、エドモンド・ナウマン博士と言って、ナウマンゾウを発見した博士が歌津を通った時に皿貝化石群を発見して、世界の学会に発表したんですが、そこが県の指定場になってるわけです。
それに加えて、独自で、ここから1キロぐらいのとこの田や畑を探して、今度は木の化石を見つけてきたものですから、この町は、「魚竜化石」だけじゃなくって「化石の町」として宣伝しようと思って、化石の小さなものをビニール袋にいれてみんなにあげたりしたこともあります。
地域のキーワード:エドモンド・ナウマン博士, 歌津, 歌津魚竜化石, 皿貝化石群, 魚竜
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