魚竜舞の準備金として、県からは何千万円もの支援がありました。それを使って、さっそく歌津の若者を中心に、役場の職員や一般の方も入れて練習が始まりました。その時のリーダーが、今回の地震直後に防災センターでマイクを握り、住民に避難を呼びかけたことで有名になった三浦毅さんです。演出は、仙台出身で劇団四季の元団員、浅利慶太(あさりけいた)さんの下で日生劇場の子どもミュージカルも指揮していた梶賀(かじか)千鶴子さん。彼女の代表作「ユタと不思議な仲間たち」は、梶賀さんが20代の頃の作品で、青森の八戸か三戸が舞台だそうです。
梶賀さんは劇団四季を辞めてから、仙台で「SCSミュージカル研究所」を立ち上げ、ミュージカルを上演しておられたんです。そこで、東北放送の部長が頼んで、歌津に来ていただきました。
梶賀さんは、仙台から毎週やって来て、役場近くの保健センターで練習を見てくださいました。役場の職員、消防署の人や歌津市民、合わせて総勢約15人の大人が参加しました。
「結う人」牧野駿さん
[宮城県本吉郡南三陸町歌津伊里前]昭和13(1938)年生まれ
投稿日:2012.01.01
カテゴリー:キーワード.
SCSミュージカル研究所, 三浦毅, 梶賀千鶴子, 歌津, 防災庁舎, 魚竜舞
© 2012 東日本大震災 RQ聞き書きプロジェクト 「自分史」公開サイト. All Rights Reserved.