私は昭和35(1960)年12月25日、志津川で生まれました。日本の高度経済成長期といえば、そういう時代ですか。
親父が大工で、私も大工。普通の大工です。うちの家は分家して独立した新しい家なんですが、本家のお爺さんはすでに大工だったから三代目ということになりますね。
お爺さんには息子が3人いて、つまり、親父とおじになりますが、全員大工になりました。独立してみんな近所に住んでいますよ。お爺さんのご先祖までは大工だったかどうかはわかりません。お爺さんは私が生まれる前に亡くなっていました。
その息子の父もおじも全員、一人仕事と言いますか、工務店という形で会社組織にしてはいないんです。4~5人のフリーの大工が組んで、自分の仕事のあるときは人を呼んだり、また、よその建築現場に呼ばれて手伝いに行ったり、という具合に自由に動いていますね。工務店の看板は掲げてませんけれど、そういう働き方は多いです。
「『大工』として生きる」芳賀義人さん
[宮城県本吉郡南三陸町志津川中瀬町]昭和35(1960)年生まれ
投稿日:2012.01.01
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